「スパイの妻」で17年ぶりに日本人監督がベネチア国際映画祭で受賞!黒沢清

黒沢清監督が17年ぶりにベネチア国際映画祭で監督賞を受賞 スパイの妻 未分類

こんにちは:)

第77回ベネチア国際映画祭で17年ぶりに日本人監督が銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞したという嬉しいニュースがあったので、受賞した黒沢清監督のプロフィールや過去の代表作品、今回受賞した作品「スパイの妻」について調べてみました◎

「スパイの妻」は来月公開ですので、公開が楽しみですね!

早速見ていきましょう。

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映画 「スパイの妻」のストーリー

黒沢清監督が最優秀監督賞受賞 スパイの妻

出典:https://wos.bitters.co.jp/

1940年、太平洋戦争開戦間近の日本。

主人公 聡子(蒼井優)は貿易会社を営む優作(高橋一生)と一緒に、神戸で何不自由ない生活を送っていた。

ある日、物資を求めて満州へ渡航した優作は共に働く文雄(甥)と恐ろしい国家機密を偶然目にしてしまう・・・

二人は現地で得た証拠をもとに、正義のためその事実を世界に知らしめるために密かに準備を進めていく・・・

聡子は優作が何かを隠しているということを幼馴染の泰治(東出昌大)との会話をきっかけに知り、彼女の今までの平和な生活は崩れていく。

その時聡子が取った行動とは・・・

正義や裏切り、愛や嫉妬、信頼、様々な感情が行き交うスパイミステリー。

出演陣も豪華!

蒼井優さん、高橋一生さん、東出昌大さん、坂東龍汰さん、笹野貴史さんなど実力派俳優さんたちが揃っています。

ロケ地や衣装、美術などすべてにこだわったとのことですので、いかに昔の日本が再現されているのかも注目ですね。

黒沢監督が込めたテーマ

「大きなテーマは社会の中で個人がどう生きるか、どう共存するか、対立するのかということ」

これが黒沢監督の描きたかったテーマなのですが、現在ドラマでは中々表現をすることが難しいと感じていたようです。

このテーマはまさに現代の二極化にもつながりそうなテーマですね。

下記のようにコメントをしています。

「でもそれを現代でやろうとしても、どうしても現代は一見すべてが自由に見えるので、個人と社会が入り交じっていく対立軸がなかなかハッキリと見えてこなかったんです。それでいつの日か、戦時下にあった個人をテーマにした映画を作りたいと思っていました。」

戦時下の政治的な背景などを含めて個人を描くことで自身が描くテーマを表現できると感じていたんですね。

それが実現したのが今回の作品。

またなぜスパイという題材にしたかと言うと、下記のように語っています。

「社会と個人が引き裂かれたような、対立することをすごくわかりやすく描くことができる存在として、スパイという職業があるなと思ったんです。それ以上に、スパイと聞いた時に、映画的な魅力、ジャンル映画的な魅力が発揮できるんじゃないか。映画にとって魅惑的な言葉だと思ったんです」

確かにスパイというと本当の個人の存在は薄くなり、社会との間に立たされた存在という印象が大きいですよね。

スパイという別の顔を持ち始めた夫と妻の行方。スパイの妻に焦点をあて、女性を主人公にするということで現代社会のフェミニズムにも繋がるようなストーリーにも注目。

黒沢清監督のプロフィール

ベネチア国際映画祭で17年ぶりに最優秀監督賞受賞 黒沢清出典:https://mainichi.jp/

名前:黒沢清(くろさわ きよし)

生年月日:1955年7月19日

出身地:兵庫県

学歴:立教大学

職業:映画監督、脚本家、小説家、映画批評家

【黒沢監督の主な作品】

●1997年「CURE」

●2000年「回路」

この作品は2001年カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。

●2008年「トウキョウソナタ」

この作品はカンヌ国際映画祭で「ある視点部門」審査員賞、アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。

●2014年「Seventh Code」

この作品はローマ映画祭最優秀監督賞を受賞。

●2015年「岸辺の旅」

この作品はカンヌ国際映画祭で「ある視点」部門監督賞を受賞。

このほかにも数多くの作品を作っていますので、興味のある方は是非調べてみてくださいね。

まとめ

日本人監督が世界の映画祭で賞を取ることは本当に誇らしいことですよね。

17年ぶりということもあり、本当に素晴らしいです✨

映画「スパイの妻」は10月16日(金)公開なので、是非劇場に足を運んでみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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